身長が伸びない子どもと食事について

身長が伸びない子どもと食事について

成長期のはずなのに子どもの身長が伸びない

他の子に比べて子どもの背が低い

このように悩んでいる方はいませんか。

植物に肥料を与えると良く育つように、体が必要とする栄養素をしっかり取れるかどうかで子どもの成長も大きく変わってきます。

それでは、どのようにすれば子どもの成長に必要な栄養素を取らせてあげられるのでしょうか。

今回は、身長が伸びない子どもと食事について見ていきたいと思います。

 

カルシウムだけでは背は伸びない

背を伸ばすためには、カルシウム を摂取すると良いと言われていますね。

しかし、カルシウムだけを摂取していても背を伸ばすことはできません。

カルシウムと同時に、カルシウムの吸収率を上げるビタミンDや成長を促すマグネシウムを摂取することが大切なのです。

また、子どもの背を伸ばすためには、タンパク質や亜鉛、鉄分といったものも重要になります。

 

おすすめの食材

カルシウムやビタミンD、マグネシウムといったものを効率よく摂取できる食材について、見てみましょう。

 

①牛乳

カルシウムとビタミンDを多く含みます。

ただし、牛乳に含まれる乳糖を分解できない人も多いので、注意が必要です。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう場合は、 数回に分けて飲んだり温めてゆっくり飲んだりすると良いですね。

料理に牛乳を使うのも良いでしょう。

 

②豆腐

カルシウムとマグネシウムをバランスよく含んでいます。

タンパク質も含んでいるおすすめの食材です。

 

③レバー

多くの鉄分を含むことで有名ですが、レバーには亜鉛も含まれています。

鉄分は、パセリや枝豆、小松菜といった野菜にも多く含まれています。

 

④牡蠣

亜鉛を非常に多く含みます。

亜鉛は摂取しにくい栄養素のため、意識して取り入れるようにしましょう。

ウナギやチーズ、牛肉、卵黄などにも含まれています。

これらが、子どもの成長を促すおすすめの食材になります。

しかし、牛乳や豆腐ばかり取っていれば良いというわけではありません。

色々な種類のものをバランスよく食べることが大切なのです。

バランスの良い食事を心がけながら、子どもの身長を伸ばすために必要な栄養素に目を配ってあげられると完璧ですね。

 

偏食や間食をしていないか

好き嫌いが多く偏食をしてしまっていると、満腹になるまで食事をしていても栄養素が偏ってしまいます。

また、間食が多いとご飯をしっかりと食べられなくなってしまいます。

お菓子には糖分や脂肪分が多く含まれているため、お菓子を食べすぎると肥満や肌荒れの原因にもなってしまいます。

子どもに好き嫌いが目立つときは、調理法を工夫したりサプリメントを活用したりするなどの工夫をすると良いですね。

また、お菓子やジュースの管理 をすることも大切です。

ダイエットで背が伸びにくくなっていることも現在、「痩せている=良いこと」と考える子どもがとても多いです。

特に思春期の女子によく見られ、ダイエットのために食事を減らす姿がよく見られます。

全く太っていなくても、「もっと痩せたい」と食事を減らしてしまうのです。

以前は主に中学生~高校生にこのような様子が見られましたが現在は、小学校低学年~中学年にも見られるようになってきました。

成長期のダイエットは、子どもの発育に大きな影響を与えます。

もし子どもがダイエットに走っているようでしたら、食の大切さや食と発育の関係について教えてあげましょう。

 

病気が影響している

好き嫌いやダイエットなどではなく、内臓疾患や喘息などが原因で小食になってしまう子どももいます。

喘息を持つ子どもは、のど越しの悪いものが苦手です。

専門医に相談しながら献立を決めるのも良いですね。

また、成長ホルモンの分泌が少なくて小食の子どももいます。

このように病が原因で食が細くなってしまっているときは、専門機関に相談しながら対策を取っていきましょう。

子どもに寄り添い、子どもと共に問題を解決していきたいですね。

この場合、「ちゃんと食べなさい。」と指導するだけでは解決できません。

小食の子どもと食事 小食が原因で栄養が不足し、背を伸ばすために必要な栄養素が足りなくなってしまうこともあります。

子どもは、自分が食べたい分(食べられる分)だけしか食べません。

一般的に、4歳程度まで栄養が不足した状態が続くと低身長 の傾向があると言われています。

乳児期にミルクをすぐ吐いてしまったり、離乳食を全然食べずに苦労したりしませんでしたか。

中には、そのまま小食になってしまう子どももいます。

 

食事を楽しもう

小食は、食事を工夫することで改善されることもあります。

料理の見た目や食べやすさを工夫することで食事量が増える子どもも多いです。

また、キャンプでバーベキューを行ったり自分で夕ご飯を調理したりすることがきっかけになる子どももいます。

食事を楽しめることが、子どもにとって大切になりますね。

また、現在は食欲を上げるための治療も行われています。

医療機関やサプリメントの活用も対策の1つになります。

 

まとめ

いかがでしょうか。

これが、身長が伸びない子どもと食事の関係になります。

食事と子どもの発育には大きな関係があります。

ぜひ、あなたの子どもにも食の大切さを教えてあげて下さい。

また、子どもの食が細いのはあなたに全て責任があるわけではありません。

場合によってはサプリメントや医療機関を活用していきましょう。

食事を楽しく嬉しいことだと思えることが、子どもの身長を伸ばすためにも心の健康のためにも大切なのです。