DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)とは

魚やアザラシを主に食べているイヌイットが、動脈硬化・脳梗塞などの血栓症や心筋梗塞による死亡率が低いということから判明した必須脂肪酸です。
ちなみに、体内で合成することはできません。
DHA・EPAの効能・効果
科学的に証明されている効果・効能は『血小板凝集を抑える(血液をサラサラにする)』、『中性脂肪を減らす』の2つですが、 ダイエット、アルツハイマー病、うつ病、認知症、生活習慣病、 コレステロール、高血圧、高脂血症、動脈硬化、視力低下、アレルギーなどに効果があるという報告もあります。
DHA・EPAともに同様の効果があり違いはほとんどないのですが、『血小板凝集を抑える(血液をサラサラにする)』効果は男性ではEPA、女性ではDHAのほうが効果が高いと言われています。
DHA・EPAの含有量の多い食品ランキング
DHA含有量ランキングBEST5
アンコウ(肝) マグロ ブリ サバ ウナギ
EPA含有量ランキングBEST5
クジラ(皮) アンコウ(肝) マイワシ やつめうなぎ(干し) すじこ
生で食べることが一番効率よく摂取できますが、それができない場合はムニエル、ホイル焼き、煮るなどして調理すると溶けだした脂を野菜と一緒に摂ることができます。
DHA・EPAは子供にどんな効果が期待できるのか
ご自身の子どもさんに『頭が良くなる』という効果を期待してDHA・EPAの摂取を考えておられる親御さんも多いのではないでしょうか。
我が家にも子供がいるので、少しでも効果を期待してしまいます(笑)
そう言われる理由の一つに、アメリカの比較実験が挙げられます。
そこでは、血液中のDHA含有量の多い子供の学習能力が高いという実験結果があります。
他にも攻撃性が低下したり、精神的な落着きという、ストレス対策としての効果も実証されています。
妊娠中の妊婦さんへの効果
子供さんにおすすめということは、妊婦さんにも効果がありそうですよね。
妊婦さんが摂取することで、以下の効果が期待できます。
・早産のリスクを減少させる
・赤ちゃんの脳内の神経細胞同士が活発になる
母体も赤ちゃんも体内で作り出せないので、積極的に摂取したいですね。
ただ、魚には鉛、水銀などの重金属の問題もありますので、サプリメントで摂取することも一つです。
DHA・EPAの効果が表れる時間と期間
DHA・EPAの効果はどれくらいの時間・期間で表れてくるのでしょうか?
結果から言うと、 『早くても1か月程度は継続して摂取しましょう』というサイトもあれば、 『毎日目安量以上(理想は一日約1g~2gと言われています)のDHAを半年以上にわたって摂取』すると効果を実感できたというサイトもあります。
要は、『実感する』という主観的なことなので、症状などによって個人差がありますということですね。
DHA・EPAの副作用
DHA・EPAの副作用ですが、基本的には心配ないとされています。
ただ、人によっては過剰に摂取することによって吐き気、下痢、血が止まりにくくなるなどが報告されています。
また、薬との併用で血圧が下がりすぎることもありますので、担当のお医者さんとよくご相談ください。
なんにせよ、極端にせず細く長く続けましょうということですね。
サプリメントを飲むタイミング
サプリメントは薬ではないので、飲む時間はいつでも結構です。
ただ、DHAやEPAは熱によって酸化しやすいため、冷水やぬるま湯で飲むことをおすすめします。
食事やサプリメントで上手にDHA・EPAを摂りましょう。
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